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足場に必要な壁つなぎは事故防止に効果的!種類や基準・間隔を知ろう
「足場における壁つなぎってなに?」
「壁つなぎはどうやって行うの?」
上記のような疑問を抱えている方はきっと多いでしょう。
壁つなぎは足場を建物につなぐのに必要な、重要行為です。
足場をしっかりつないでおかないと、施工中の倒壊リスクが高まります。
この記事では壁つなぎの重要性や設置方法、基準などを紹介します。
記事を読んで、足場工事の壁つなぎについて理解を深めましょう。
壁つなぎは足場を建物につなぐ行為
壁つなぎは、足場を壁などに固定する大切な行為です。
建物と足場を連結して、倒壊や変形を防ぎます。
この壁つなぎをしっかり行わないと、足場が倒壊し大事故につながる可能性があるため、注意が必要です。
壁つなぎの設置は、労働安全衛生法で義務付けられています。
壁つなぎや控えの間隔は、単管足場の場合縦に5m以下・横に5.5m以下でなければなりません。
足場壁つなぎを建物に施す方法2つ
「足場を壁につなぐには、どうしたらいいのだろうか?」
そう疑問に思っている方は、きっといるでしょう。
ここでは、壁つなぎを建物に施す方法を2つ紹介します。
● 壁に壁つなぎ専用金物を取り付ける
● キャッチクランプを使う
壁つなぎの適切な方法を知りたい方は、ここから始まる解説をしっかりご覧ください。
1.壁に壁つなぎ専用金物を取り付ける
壁に穴を開け、専用の金具を取り付けるのが、壁つなぎの標準的な方法です。
壁下地にネジ・アンカーを差し込み、壁つなぎを接続して足場を固定します。
鉄骨の場合、溶接を行って壁つなぎを接続するケースもあります。
鉄鋼に金具を溶接し、そこに足場を固定するのです。
2.キャッチクランプを使う
鉄骨部分がむき出しになっているところには、専用のキャッチクランプを使います。
キャッチクランプは単管で控えを取り、建物と足場を固定して使用するものです。
しかし、キャッチクランプや単管パイプを使うと、足場の耐久度は落ちてしまいます。
そのため、この方法を取る際には足場の安全管理をより慎重に行わねばなりません。
足場壁つなぎを外すタイミング
かつて壁つなぎは、足場解体後に取り外されていました。
しかし現在では適切な処理により目立たなくなったため、壁つなぎの取り外しを行わないところ多いです。
もし壁つなぎを外すなら、足解体のタイミングで行いましょう。
足場がまだ使用中の状況で壁つなぎを外しては絶対にいけません。
足場の倒壊が起き、大事故につながってしまうからです。
必ずすべての工程を終えてから、足場金具を外し壁つなぎを終えましょう。
足場壁つなぎの設置基準4つ
「足場壁つなぎにはいくつか基準があるって本当?」
「足場を壁につなぐ際に制約はある?」
そう疑問に思っている方へ、壁つなぎの設置基準4つを紹介します。
● 標準的な基準
● 風荷重が大きい場合
● 躯体側に制約がある場合
● 住宅工事用の場合
各基準を詳しく解説します。
詳しく解説するので、足場の基準に詳しくなりたい方はぜひご覧ください。
1.標準的なケース
標準的な壁用足場つなぎの足場壁つなぎの基準は、以下の通りです。
● 壁つなぎあるいは控えの間隔は縦に5m以下・横に5.5m以下とする(単管・くさび式)
● 二階層と横に3スパンの間隔以内に足場は設置する(ビケ足場)
これは労働安全衛生規則570条によるものであり、国で決定された基準です。
2.風荷重が大きいケース
風荷重が大きい場合、高さ基準が3.6m以下に変わります。
これは足場の構造が軟弱化し、倒壊を防ぐための施策です。
風が強く吹く暴風域に入っている場合、この基準は適用されます。
台風の襲来時や嵐の時などには、基準が変化するため気をつけましょう。
3.躯体側に制約があるケース
建築工事をしていると、腕木材の位置に壁つなぎを設けられない状況が発生します。
これは躯体と足場の位置関係が、制約に載っていない場合に起こる現象です。
このようなケースが起きた場合には取り付け位置をずらし、足場の間隔を調整せねばなりません。
躯体側の制約をうまく解消するためには、壁つなぎをうまく調整する技量が必要といえるでしょう。
4.住宅工事用のケース
住宅の新築工事は、先行足場を多く用いる施工です。
そのため、足場自体の自立安定性がしっかりしていなければなりません。
壁つなぎの配置が嫌がられるケースも多く、そもそもの設置が困難です。
そのため、足場控えが設けられない場合は、全周緊結構造を基準とするよう定められています。
ぐるりと家を取り囲む先行足場が住宅新設に使われるのは、このためです。
先行足場は、建築より先にすべて組み立てる必要がある足場です。
このやり方を採用する場合には通常の足場組みとは異なったスケジュールを立てる必要もあるでしょう。
まとめ
足場の壁つなぎは転落や足場崩壊を防ぎ、施工者や近隣住民の命を守る重要な作業です。
専用金具を使ったり、キャッチクランプを使ったりして建物に足場を固定します。
工事の状況や天候に応じ、基準は変えられるため施工時には注意が必要とされます。
足場によって高さや壁つなぎの接続方法も違うため気をつけましょう。
住宅の親切には壁つなぎを活用できない場合もあるため、その際には建物のまわりをぐるりと取り囲むタイプの足場を導入してください。
あなたもぜひ記事をしっかり読んで、足場壁つなぎについて理解を深めてはいかがでしょうか。